さよならユニバース

日々をごちゃまぜリミックス

この香り

今日 お風呂上がりのバスタオルを手に取った瞬間に柔軟剤が変わっている事に気付いた。小さい頃から鼻が良くて、やけに匂いに敏感だ。もちろん柔軟剤が変わればすぐに分かるし、友達の香水の香りやシャンプーが変わったことにも気付く。

 

中学の時に好きだった男の子が昨日地元を離れた。LINEだったから言えたのかもしれないけれど「最後に会っとけばよかったな〜」と送ってしまった。少し後悔したが、それがナイスアシストをしたらしい。彼が電話をかけてきてくれた。中学ぶりに聞いた彼の声はすぐに誰か分からないくらい声変わりをしていたからすごく驚いた。夜の23時過ぎから気付けば3時まで話していた。約3年振りなのに、全く気まずさは無くて「ああ、これだ。彼の空気は」と思い出させてくれた。2人の間に懐かしい香りがした。会っていないのに、目の前に彼の姿は無いのに、彼の柔らかい香りがした気がした。嬉しくて泣いてしまったけれど彼は「びっくりさせちゃろ思ってん」と笑いながら言ってくれた。そして最後に「また話そう」と約束してくれた。「お互い頑張ろうな」と元気づけてくれた。電話を切った後に大きく深呼吸をした。胸がいっぱいになった。この香りに名前を付けたい。

 

雨が降る前の匂いも、秋の枯葉の匂いも、

冬の冷たい匂いも、何もかも覚えている。

大好きな幼なじみの匂いも、母親の匂いも

一生忘れない。忘れたくない。