さよならユニバース

日々をごちゃまぜリミックス

新しい扉をたたいて

今日 志望校の願書を提出した。大学に行く頭も無いからせめて、手に職をと思って医療系の専門学校を志願した。本当は郵送でもよかった願書を「近いから持って行こうよ」と一緒に受ける友達に言われ、持っていくことにした。

前の日にLINEに「これちゃんと入れた!?」と連絡を入れ、お互いに確認した。今日は放課後までずっとソワソワしていた。自転車を漕いで15分ほどで着く場所にある専門学校。2人で一緒に向かった。オフィスと一緒になっているビルの中にあるからよりドキドキした。知らない人とたくさんすれ違い、先生と挨拶を何度もする。「どういう風に見られてるんだろうね」と話しながら受付に着いた。「願書を提出しに来ました」と2人で手渡す。10~15分くらい待っただろうか、受験料の領収書を受け取り、帰る。「ドキドキしたなあ」なんて2人で話しながら階段を降りる。「ここに通うんやなあ」「最初は2人で行こうね」とまだ合否も出ていないのに話した。彼女とは偶然にも3年間クラスが同じで、たまたま席が近いことも多くて、ずっと仲良くしてくれているし、すごく明るくて元気のいい子。「また3年間一緒やな」と2人で笑った。ドキドキするけど、これは緊張じゃなくてきっと、希望でいっぱい。大きな自動ドアを抜けて肩の荷がスッと降りた。大きく深呼吸をする。秋の香りと彼女の明るい声が心地良かった。