3月1日 高校を卒業した。
嫌で嫌で仕方なかった高校をやっと卒業した。暑い日も寒い日も自転車で30分かけて向かっていた学校にはもう通わなくていいんだと考えたらえげつない開放感を感じている。今日は歩いてフラゲ予定のDVDを取りに行ったのだが、その時に高校3年間を思い返してみた。やっぱり特に濃い思い出がなくて笑ってしまった。仲のいい友達もいたし、楽しいこともあった気がするけど記憶は薄い。最後の最後におかしな気持ちになったことももう受け入れた。頻繁に会ってたら「お前とはやってらんね〜、」と投げ出していただろうが、もう会うことは"ない"に等しいかもしれない。「高校の思い出は何？」と聞かれてもちゃんと答えられないほど薄い3年間を送ってきてしまった。もっとみんなと遊んでおけばよかったかなとも思う。人付き合いが苦手な自分の弱みがそこで出た気がした。見た目がキツいせいで少し損をしたりするが、「話したら面白いね」と言ってもらえることがの方が多い。自分の強みかな。頭もそんなに良くなかったから卒業できるか不安だったけどそんな事はどうでもよくて、とにかく親に安心してもらえてよかったと思う。母に「私立に行ってたら専門なんて行かせれんかった」と言われて、3年前の自分は頑張ってよかったと思えた。
DVDを取りに行った帰りに小学校の下校時間と重なった。まだ身体よりランドセルの方が大きいような1年生。ランドセルが走ってるみたいに見えて可愛かった。自分にもあんな時期があったんだな、と少し感傷的になった。いじめられたり、友達と上手く行かなかったりしたけれど、どうにかここまで来た。細かいことまで思い出したらこの18年間は苦しいことよりも楽しいことの方が多いかもしれない。体感的には苦しいことの方が記憶に多くて悲しいけど。
今までのこともこれからのことも全部ひっくるめて私の人生。どうなろうと私が私の手で直すしかない人生。ハンドルもアクセルも全て私が動かす。苦しくなったらブレーキをかけてゆっくりすればいい。私の道なんだから。
