さよならユニバース

日々をごちゃまぜリミックス

湿ったマフラー

もう今年も末に差し掛かった。あっという間だった。教習のバスから聞こえるラジオはクリスマスソングしか流れてこない。今年は特に何もしなかったし、何も起こらなかった1年だった。県外に出なかったなんて初めてのことだった。去年は月イチで大阪に行っていたくらいなのに、今年はゼロ。ライブすらもすべて諦めた。未だに病原菌は収まらないし、マスク生活も慣れたもののさすがにつらい。みんなの顔を忘れてしまうほどだ。「あれ?こんな顔してたっけ?」とよく思う。

今年はたくさん音楽やアイドルに救われた1年になった。Spotifyのプレミアム会員に改めてありがたさを感じたし、アイドルに新たに3組もハマってしまった。が、その分たくさん幸せをくれた。Amazonプライムにも入ったから大好きなドラマ「SPEC」を観返した。意外と覚えているもんだった。

趣味以外の話をすると、自分自身、今年は人生2度目の分岐点の年だった。高校からその先の進路を決めなければならなかった。最初はコロナの影響でオーキャンも全て中止で、受験なんてできないんじゃないかと不安に押しつぶされそうになっていたが、なんとか無事に進路を決めることができた。これからまた頑張っていきたい。と、思っていたが今日は学校を休んだ。家を出たにも関わらず、大きな交差点の信号に引っかかってそのまま先に進むことができず、その場で泣きながら母親に

「今日はもうがんばれん」

そう電話で話して、家まで帰った。泣いていたから母親にはすごい笑われたけど、自分でもよく分からずボタボタと溢れてきたのだ。心のタンクがいっぱいになったようだ。

今までずっとずっとずっと、延々と今年は学校に行きたいなんて思わなかった。緊急事態宣言が出て学校が休みになったあの期間、ノンストレスで快適な3ヶ月を送っていたのもあって、夏休みもお盆の1週間しかなかったことがものすごく苦痛だった。暑い中30分弱自転車で通い、本当に"死ぬ"と思った。それがここにきて爆発したのだ。これを書いている今も「明日は頑張ろう」なんてひとつも思っていないし、思えない。家で何もしていなかった訳じゃなく、既に出されている冬休みの課題を倒していた。午前中しかない学校にわざわざ行って授業を受けるよりよっぽど効率がいいと思った。Spotifyでシャッフル再生していたら流れてきた東京事変の「絶体絶命」にまた泣きそうになってしまったし、このタイミングで流れることに何か意味がありそうで課題を解く手すら止まった。「今日休んでたけど大丈夫!?」と連絡をくれ、心配してくれる友達に申し訳なかった。

別にいじめられてるわけでも、なんでもない。むしろ仲のいい友達は多い方だと思う。が、どうしても気が進まない。病院にでも行った方がいいんだろうか。いっそのこと保健室登校でもしてやろうか。小中高、と通ってきて学校が楽しいなんてひとつも思ってこなかった。これは専門学校に行っても同じだろうか。自分が決めた高校なのに、こんなに気が進まないことあるだろうか。周りのJKはみんな「卒業したくない😢」なんてほざいている。私は「さっさと卒業したい」そう思う。冷めているだろうか。早く次のステップに進みたい。こんな嫌な気持ちを持ちながら通う意味はあるんだろうか。もう分からなくなってしまった。昼寝をした時に見た夢ですら占いに「新たなエネルギーを生み出すタイミング」だなんて書いてあった。図星で死にたくなった。

朝なんて来なくていいのに。