さよならユニバース

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アダプト

12月22日、念願のサカナクションのツアーに行った。友達が一緒に行こうと声をかけてくれたので、観光も込みで、1泊2日の大阪旅へ向かった。

 

”死ぬまでにライブに行きたい” と思っていたアーティストだったこともあり、とても楽しみにしていたし、その前に控えていた医療事務の検定のモチベーションにもなった。ジャニーズで行くと思っていた大阪城ホールサカナクションの公演で入るとは思いもよらなかったが、割と乗り慣れている環状線に乗り込んで、ワクワクした気持ちを抑えきれずに手汗をかきながら友達と向かった。会場の座席はSS席、S席、A席と3ランクあって、今回はA席のチケットを取った。今回のツアーは「+スピーカー」という例年とは打って変わってパワーアップした音響設備をしていた。会場に入ると、天井に360°スピーカーが設置してあり、ライブが始まるのがますます楽しみになった。

 

大阪城ホールはまるで海のようだった。

 

穏やかに流れる時もあれば、嵐が襲いかかり、激しく波打つ時もある。人々の熱、思いとサカナクションの音楽がぶつかり合い、大きな波が起きているように感じた。心臓奥深くへ届く音、振動、感動。いつまでも鳴り止まない拍手。ああ、ライブってこれだ。と涙が溢れて止まらなかった。

一郎さんの話の中で印象に残っていることを書き残しておく。

”2年前、誰も想像していない事態になって、ライブもできない、仕事にも行けない、僕も、みんなも、同じ生活を送った。同じ夜を乗りこなした。そして、僕たち私たちに出来ることはなんだろうとずっとずっと考えた。そして、実験をしてみることにしたんです。配信ライブだったり、弾き語りだったり、Zeppだったり、今回のツアーだったり。いろいろ実験してみたんです。やれることやってみようって。(中略)みんないつも実験に付き合ってくれてありがとう。”

(覚えてる限り、こんなことを仰っていた)

「夜を乗りこなす」というフレーズが頭に残った状態で、アンコールの曲へ向かったのが本当に泣けた。苦しいくらい泣いてしまった。マスクがどうなろうと、もうどうでもよかった。こんなにも人間は音楽に感情を動かされるのかと、改めて思い知った。ライブが終わってもしばらく放心状態で、規制退場を待った。友達と話しても「よかった」「最高だった」しか語彙が出てこなかった。会場を出た時の冷たい風が、余韻をまた感じさせた。こんなにも素敵なアーティストに出逢えたこと、こんなにも感情を動かしてくれる音楽に出逢えたこと、わたしは幸せ者だ。

また絶対にサカナクションに会いたい。

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