先月はびっくりするほどバイトをしていたので給料が過去最高額入金されていた。
頑張ったご褒美に気になっていたワイヤレスイヤホンを買った。AirPodsほど奮発はしなかったけど満足している。
電車に乗って、イヤホンを付ける。
最近ずっとリピートして聴いている音楽を流す。
「そんなうまくいくもんじゃない」
そう歌うアイドルにギュッと胸が締め付けられながら2駅ほどの距離を揺られる。
彼らは決して真っ直ぐで平坦な道のりではなかっただろうし、私達、ファンも知らない事も沢山乗り越えてきたのだろう。
ファンのひとりひとりが手を伸ばし、このCDを手に取り、この曲を聴いて、どう思ったのだろう。
私は彼らの曲を聴くだけでFCにも入っていない完全な”曲ヲタ”なのだが、彼らのバックボーンを色々考えてしまい、何か胸にくるものがある。
「たおやかに番を待つ
僕らずっとこらえて 生きている」
ただ静かに、じっとこらえて、”デビュー”というステータスを待っていたのだろうか。裏切らないものを探し続け、自らが「正しい」と信じ、進み続けてきたのだろうか。そして時に振り返り、うなだれ、その足跡を消すためにまた前に進み、ステージという名のショーウィンドウへ立ち続けたのだろうか。
この曲は彼ら自身の歴史を感じる曲でもありながら、私自身にも響く部分が多い。今までを振り返っても、全く人に自慢できるようなことがない。
生きづらかった小学生、挫折を味わった中学生、卒業式で泣けなかった高校生、未来が見えない今。
人は、未来など、将来など見える訳もないのに、どこまでも思い、追いかけてしまうものだ。必ず叶う保証なんてどこにもないのに、そこへ目掛けて生きている。でも、きっと、いつか、を信じながら、探しながらみんな生きている。時に誰かが人生を汚してくるかもしれない。それをまた消すように生きていくしかない。誰も代わりに人生を歩いてくれやしないのだから。
この曲を歌う彼らも、
これを読んでくれた貴方も、
もちろん私も。
誰一人として代替不可のフィギュアだ。
SixTONES – フィギュア [PLAYLIST - SixTONES YouTube Limited Performance - Day.2] - YouTube