時が止まったような日々を過ごしている。外に出れない分、買い物は全てネットショッピングになってしまった。春は来ているのに「春は必ず来る」だなんて、不思議で難しい時期だなあとしみじみ感じている。
CDの売上の話をテレビで見ていて思い出したが、サブスクを始めてから新譜を受け取る感動をすっかり忘れてしまったような気がして少し寂しくなった。「今日はフラゲ日だ」と学校終わりにワクワクしながらTSUTAYAに取りに行ったことを何度もした。棚に入り切らなくなったから買い替えたりもした。
それが今、音楽の形はデータの束になってデバイスの中に蓄積されていく。棚に入るかどうかではなく、ストレージの心配ばかりになる。「配信限定シングル」なんて言われたらもうサブスクにしたくなってしまう。それが世の中なんだろうけど、まだ円盤への愛着を忘れたくない私がどこかにいる。
お小遣いがアップするのにサブスクしてるから今の値段が変わらない。クソッ……この春はめちゃくちゃ金使うのに…… ライブがなくなった分が浮いているけど、半券がついたままのチケットを見る度に寂しくなっている。
春。寂しいような、でもどこか暖かいような。今年もお花見したかったなあ。好きな先生は転勤してしまうし、春は出会いと別れの季節だなんて寂しいこと言わないでほしい。エンターテインメントともさよなら？私たちの春はいつ来るだろうか。ライブに行きたいな。
